この想いを君に…
「じゃあ、また適当に帰ってくるから」

翌日、午前中に大阪の住吉家を出発する事になった。

「鈴鹿や岡山の時はこっちに寄りや。
門真さんにもよろしく伝えて」

お母さんは光さんの腕をしっかりと握った。

「うん、わかった」

光さんは両親を安心させるように笑った。

「お邪魔しました」

あたしが頭を下げると

「またいつでも来てね〜!」

「光と一緒においで」

二人とも、笑ってくれた。

「じゃあ、行こっか」

駅までは奏さんが送ってくれる。

あたしと光さんは頷いた。
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