この想いを君に…
「へえ〜、リコちゃんもそんなカッコイイ男の子と付き合うなんてやるわね〜」

「あたしもビックリした!」

ママとのお風呂は恋愛話一色だった。

「むっちゃんは…上手くいってるの?」

きっとあたし、今、目を真ん丸にしてママを見てると思う。

「だ…誰と?」

「光くん」

やっぱり、ママは気がついていたんだ。

「いつからわかったの?」

「6月半ばくらいからかな」

ママは微笑んだ。

「毎日、光くんに送ってもらうむっちゃんは日に日に輝いていくから…
恋したんだろうなって…」

だから大阪行きを勧めたの、とママは笑った。
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