この想いを君に…
「パパに言う?」

何となく、パパには言わないで欲しい、と思っていた。

「私からは言わないよ。
いつかは…バレるだろうし」

ママも優しく笑っていた。

あたしは安心して湯舟に浸かった。

「で、どちらから言ったの?」

ママは興味津々であたしに聞く。

「えっ?」

恥ずかしくて顔を赤くすると

「むっちゃんからか〜」

あたしの様子を見て、ママはニヤニヤしている。

「ママ!」

あたしはお湯をバシャン、と叩くと

「いいじゃない〜、青春だなあ」

ママは楽しそうに笑っていた。
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