この想いを君に…
「そんなんじゃない!」

あたしは手を握りしめてパパを見つめた。

「だって光さんは。
同じチームで…もし付き合っているのがわかればチームにも乱れが出るかもしれないし、何より…」

あたしは下を向いた。

「何より…、パパが怒るって思ったもん!」

パパは冷静な顔であたしを見つめると

「…怒る理由なんて、ある?」

あっさりと言われた。

「全然知らない奴と付き合うよりも光なら安心するよ!」

パパは少しだけ笑って

「睦海は変な所に気を使いすぎだよ。
怒るもんか。
嘘を言われたりすると怒るけど」

パパはいつものパパに戻って

「堂々と付き合いなよ。
反対なんかしないから」
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