この想いを君に…
今日は天気もいいし、暖かいので屋上で3人、お弁当を食べた。

「悠斗は何型?」

一応、聞いておこう。

「僕はOだよ」

うん、ママと一緒だ。

「考えてられるのは…
真由ちゃんはむっちゃんのママで間違いないと思うよ」

悠斗はママの事を真由ちゃんと呼ぶ。

「どう考えてもパパだよね。
…下の子達の血液型からしてパパのA型も間違いない」

悠斗の考えにあたしは頷く。



「…パパが違う人、なのかな」

しばらく、気まずい空気が流れた後、あたしは呟く。

パパが違うなんて、考えられない。

頭が混乱してきた。

「むっちゃんのママって再婚とか?」

最近になって香奈はあたしの事をむっちゃんって呼ぶようになった。

「再婚なわけ、ないよ」

あたしは首を横に降る。

「ママは18歳でパパと結婚したんだもん。
ありえないよ」

自分に言い聞かせるように言ってみたけど。

間違いなくおかしい。



何だろ、この違和感は。
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