この想いを君に…
「自分達だけでしようなんて…
お前、何様のつもり?
まだ公道の免許はないだろ?」

パパは怒りながらあたしに言った。

「じゃあ、パパ、教えてよ」

そう言うとパパはため息をついて

「あのね、今、仕事中…」

「じゃあ、俺、見てますよ」

光さんが事務所から出てきた。

「ちょうど今、一段落ついたし…」



まだ足は完全じゃないけど。

少しなら乗る事が出来るし、教えることなら普通に出来るから、とは光さん。

最初から光さんに頼めば良かったな〜、なんて思ったら。

「睦海、今回だけ、特別だぞ」

と、パパに釘を刺された。
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