この想いを君に…
光さんは国分くんに何度も基本操作を教えていた。

クラッチレバーを急に離してしまう癖があるみたいで何度も何度も。

1時間くらいすればようやく慣れてきたのか、スムーズに繋げるようになってきた。

「これさえ出来たら。
あとはとっとと課題をこなして卒業しいや。
バイクは自分で乗って感覚を掴むしかないからな」

光さんが笑うと国分くんも頷いて笑った。



あああ…

何だか凄い組み合わせ。

リコにも見せてあげたい。



「ありがとうございました!」

約2時間。

光さんがつきっきりで教えてくれたおかげで、国分くんはだいぶ良くなった。

「いえいえ、またわからん事があればいつでもおいでや」

「はい!」
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