この想いを君に…
「まあ、将来的な事も含めて試験的にするんやろな。
来年はむっちゃんもフル参戦やから、今年みたいに余裕はないはずやから。
来年以降を考えて門真さんは試したいんやろ」

光さんはそう言うと再びお箸を持った。

「それはそうかもしれないけど、パパがあたしじゃなくて知樹に付くのが嫌だ」

光さんにこんな事を言っても仕方がないけど。

不満を口にすると

「ハハハ」

と声を出して笑って

「むっちゃん、ホンマ、ファザコンやなあ!」

あまりに笑うので

「うるさいなあ!」

光さんの膝を足で蹴飛ばした。

「こら!むっちゃん!」

さすがの光さんもあたしを睨んだ。

「あたしはパパが好きなの!昔から。
ファザコンって言うなー!!」

と、抗議すると

「はいはい、むっちゃんはパパが一番、彼氏は二番なんだね〜」

そう言って光さんは食べ終わった食器を持って台所に向かった。
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