この想いを君に…
「…おい?
大丈夫か?俺、やり過ぎた?」

急におとなしくなったあたしに驚いた光さんはあたしの体を正面に向けた。

「ごめん!大丈夫か?」

肩をしっかりと捕まれる。

あたしは頷く。

「光さんは凄いなあって、ふと思っただけ」

あたしは光さんを見上げてくるり、と背を向けるとテレビが置いてあるリビングにちょこん、と座った。

「何、俺、やっぱり何かヤバイ事した?」

激しく動揺する光さんはあたしを覗き込む。

「なんにもな〜い!って」

あたしは光さんの額を人差し指で突くとそのまま大の字になって寝転んだ。

「あのなあ…!」

光さんの語気に非難の色が込められる。

「今の高校生はわからん〜!!」

光さんもそのままゴロン、と横になった。
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