この想いを君に…
「なかなかやるね〜」

むっちゃんがレーシングスーツを脱ぎに行っている間。

俺は祥太郎から声をかけられた。

「聞いたよ、今回睦海のメカは光さんだって」

「うん、門真さんが今後を見据えて一度やろうって」

「…そうだよな。
いずれは睦海、光さんと一緒になるだろうから、その方がいいよね」

…一緒になる。

……なれるのかな?

そう望んでも。

越えないといけない事が多過ぎる。



「お待たせ〜!」

後ろからむっちゃんの声が聞こえる。

「祥太郎!」

むっちゃんは祥太郎の姿を見つけて喜ぶ。

「睦海、やるなあ!
光さんとのコンビ、相性がいいのかも!」

そう言って祥太郎はむっちゃんの頭を撫でた。
< 423 / 503 >

この作品をシェア

pagetop