この想いを君に…
祥太郎は予選一位で明日の決勝はポールポジションを獲得した。

もう、凄い、の一言に尽きる。

目指している人の一人だけど、あたしは一生、追いつけない気がする。

一人で感動していると…

隣の光さんは本当に悔しそうに唇を噛み締めていた。

「光」

パパが光さんの肩を叩くと。

「まだ来年がある。
この悔しさは来年にぶつけろ。
お前なら、祥太郎の勢いを止める事が出来ると思う」

光さんは俯いた。



こんな時。

どう声をかけていいのかわからない。

あたしは自分の力のなさを悔やんだ。
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