この想いを君に…
今日のレースが全て終わって。

引き上げようとした時。

祥太郎が慌ててあたしのチームに駆け寄ってきた。

「祥太郎、どうした?」

「聞いてくれる?」

パパの問いに息を切らせて言うと

「梓が…子供を産んだ!」

あたしは目を大きく見開いた。

「おめでとう!」

みんな大騒ぎだった。

光さんは本当に嬉しそうに祥太郎を抱きしめると

「これでようやく入籍出来るやんか!」

「うん、ありがとう」

祥太郎の照れた顔が、忘れられない。

「祥太郎、今から時間ある?」

パパが言うと祥太郎は頷く。

「今からみんなでご飯を食べに行こう!」

あたしと知樹がそれに大喜び。

だって!普段レースの時は経費削減でホテルでコンビニ弁当だもん〜
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