この想いを君に…
「ない」

その日の夜。

パパとママに聞くと。

パパはバッサリ。

「すぐに結婚したからそんな事もなかったよ」

光も大変だね、とパパは苦笑いをする。

「いいなあ〜、むっちゃん」

お茶を持ってきたママは羨ましそうにいう。

パパにお茶を差し出すと

「ありがと」

その言葉にママは満足気に笑って頷いた。

「はい、むっちゃんも」

「ありがとう、ママ」

「いえいえ。
光くんもたまには童心に戻って遊べばいいのに〜」

ママが嬉しそうだ。

「え〜、行くとしたらどこ?」

「まだ決めてない」

「や〜ん!ママに決めさせて!!」

ママの浮かれ具合にパパが爆笑して

「真由、一度光を説得してみたら?
俺が言うと光の機嫌を損ねそうだし…」

たまには、アイツも遊ばないとね…

パパがお茶を一口、飲むと

「じゃあ、明日早速!!」

久々にお店、行こう〜!!

なんて、ママが浮かれていた。
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