この想いを君に…
「ところでこのお店、知ってたの?」

光さんが知っているとは思えないくらい…

乙女チックなお店。

「…真由ちゃんが今回のデートプラン全て、立てているから」

「ま…」

あたしは持っていたスプーンを落としそうになった。

「ママが…!!」

「へえ〜、むっちゃんのママってお洒落だねえ」

いや、リコ。

そんな問題じゃなくて。

「ママ…そこまでして構いたいの?」

呆れてしまう。

「自分にそういう経験がないから羨ましくて仕方ないんやって」

光さんは少しだけ笑った。
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