この想いを君に…
静寂に包まれていたがしばらくしてドアがノックされた。



「睦海、話があるから」

仕事から帰ってきたパパだった。

「下に来て、知樹も」

いつになく真剣なパパの声。



知樹はすぐに立ち上がったけど、あたしはベッドから体を起こすのがやっとだった。

「むっちゃん」

知樹は今日、とびきり優しい。

差し出してくれたその手に甘えた。
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