この想いを君に…
「周りは『堕ろせ』って言う。
…私にも未来があるし、子供も父親がいないなら可哀相って」
「…そんなぁ」
思わず、知樹が声を上げる。
真由は苦笑いをして
「だから私は自分の親にお願いして生むまでは面倒見てもらって生んでから働こうって思ったのに、そーちゃんはそれは甘いって」
そう言うと真由は総一を見つめた。
「…だって、こんな世間知らずなお嬢さんが働ける訳がない」
総一の言葉に思わず泰樹が噴いた。
「あいつの子供が他の誰かの元に行くならば真由も子供も引き取ろうって思ったんだ」
「パパ、凄いねぇ、発想が」
知樹が感心したように言うと
「俺も実の父親はしらない。
お前達のおじいちゃんは俺の育ての親だから。
だから、余計に俺は睦海を引き取ろうと思ったんだ。
血なんて、関係ない」
総一が言った瞬間、2階から慌てて階段を降りる音が聞こえた。
睦海は今のリビングの話なんて聞いてるはずがなく。
そのまま玄関へ向かい、家の外に飛び出した。
…私にも未来があるし、子供も父親がいないなら可哀相って」
「…そんなぁ」
思わず、知樹が声を上げる。
真由は苦笑いをして
「だから私は自分の親にお願いして生むまでは面倒見てもらって生んでから働こうって思ったのに、そーちゃんはそれは甘いって」
そう言うと真由は総一を見つめた。
「…だって、こんな世間知らずなお嬢さんが働ける訳がない」
総一の言葉に思わず泰樹が噴いた。
「あいつの子供が他の誰かの元に行くならば真由も子供も引き取ろうって思ったんだ」
「パパ、凄いねぇ、発想が」
知樹が感心したように言うと
「俺も実の父親はしらない。
お前達のおじいちゃんは俺の育ての親だから。
だから、余計に俺は睦海を引き取ろうと思ったんだ。
血なんて、関係ない」
総一が言った瞬間、2階から慌てて階段を降りる音が聞こえた。
睦海は今のリビングの話なんて聞いてるはずがなく。
そのまま玄関へ向かい、家の外に飛び出した。