この想いを君に…
「むっちゃんはおじさんの事をどう思ってるの?」

悠斗はあたしを抱きしめたまま、呟いた。

「…うん」

あたしは額を悠斗の胸に当てた。

「パパはあたしの中ではあのパパだけだよ。
…ただ」

言葉に詰まる。

「……ただ?」

悠斗の声が胸から響いて何だか変な聞こえ方だった。

「モヤモヤする」

パパとは血が繋がっていない。

今まで。

家族の中で。

一番大好きなパパ。

何かあれば。

いつも真っ先に相談してたのに。

他のみんなとは血が繋がっていて。

パパだけが。

あたしと何の血の繋がりもない。

だからと言って。

パパが急に冷たくなる事もないのに。

あたしの頭が変になりそうで。

パパとは。

もう、今までみたいに。

仲良く出来ないかも。

なんて、自分の中で思っていたりする。
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