この想いを君に…
「じゃあ、何もなかったかのようにおじさんに接しなよ。
おじさんもきっと何にも思ってないよ。
だっておじさんは…」

悠斗は急に黙り込んだ。

あたしは顔を上げる。

切なそうにあたしを見つめる悠斗。

「おじさんは真由ちゃんがむっちゃんを妊娠しているのをわかっていて結婚したんだよ。
もし嫌なら結婚しないはずだし。
おじさんの、むっちゃんへの愛情は誰よりも深いはずだよ?」

悠斗の目から涙がこぼれた。
< 81 / 503 >

この作品をシェア

pagetop