時の間
『第三章』   現実と現実

ここは・・・いったい??  ・・・なにが??

・・・。







・・・・・いったい、なんなんだ。これは。









・・・いったい、何が起きて・・・。















『・・・涼くん。 
ねぇ、涼くん!!』





「ハッ!」

と、振り返るとそこには怜香が立っていた。


僕は、
少しでも置かれている状況を
整理しようとしていたのだが、
怜香には僕が

「ぼーっ」

と、しているように見えていたらしい。




『あ~、怜香ちゃん・・・。』




『「あ~・・・。」、
じゃないよ!!
私達も早く逃げよ!!
みんな違う車両に行ってるよ!!』




(逃げる??)




周りを見渡してみれば・・・





『おいっ!早く行けよっ!!』

『ちょっと、押さないでっ!!』

『なんで、詰まってんだよ!早くしろよ!!』





みんな我先にと
隣の車両へと逃げ惑う。





他人のことなんて
構ってられないんだろう。




もはや、パニック状態だ。







< 16 / 48 >

この作品をシェア

pagetop