時の間
『・・・・???』
『・・・・???』





予想に反した光景が目に飛び込む。



車両の連結あたりとはいえ、
全員の人がこの車両に残っていた。





『行きたければ行けよ!!』

『どういう事なのよ!これっ!!』

『触んなっ!! あんたが行けよっ!!』






・・・様子がおかしい。






(あんたが、行け??)




何言ってるんだ??




『怜香ちゃん。 
また、なんかあったんかなぁ??』



『あたしに聞かれても・・・
けど、なんか変だよねぇ。』






かかわりたくない。  
     
     かかわりたくない。


かかわりたくない。  

     かかわりたくない。




ぼくは、
その場にしゃがみこみ
顎に肩肘付いて下を向いていた。



『あの~。
また、なんかあったんですか??』




遠くのほうで、聞き覚えのある声がする。



(ん??  怜香??)


あれっ?? いない。



回りを見渡すと怜香の姿はなかった。






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