時の間
・・・わかっていた。






・・・・・わかってはいた・・・







理由がそこにあるということは・・・










なにが、起きているのかは知らない。



しかし、



良くないことだってことだけはわかる。





見たくない。








知りたくない。








これ以上関わりたくない。










見たくもない。












知りたくもない。












僕を巻き込むな。










嫌だ・・・嫌だ・・・・・

・・・嫌だ・・・・・。












『・・・涼くん??』






『・・・ん?? えっ??』





僕は、「はっ!」!と我に返った。




『涼くん、大丈夫??』



心配そうに、僕の顔を覗き込んでいる。



僕は無意識に下を向きながら
頭を掻きむしっていた。



『あっ・・。ごめん! 
うっ・・うん。 大丈夫。』



『大丈夫ならいいんだけど・・・。 
ねぇ、涼くん。 
あれ、どういうこと??
どうなってんのぉ??』



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