時の間
『怜香ちゃん。こっちに。』




僕は、
怜香を呼び、人ごみを避け
2人で中央のほうへと戻った。




あの場にいたところで何も始まらない。




『涼君。あたしたちどうなっちゃうのぉ??』


座席に腰掛けまず落ち着こうとした時、
怜香が話しかけてくる。

ある意味正しい質問だ。



どうなってしまうのか??


それすらもわからないのだ。



このまま僕たちも消えてしまうのか??



それとも、死ぬのか??



それとも、
このままここに居るはめになるのか??










(このまま・・・ここに??)










僕は思わず窓の外を見た。





(間違いない。 
電車は走ってる。
なら、いずれ駅に着くはずだ。
駅にさえ着けばさっさと降りて
こんなところおさらば・・・
いや・・・まてよ。
いつになったら駅に着くんだ??
到着時刻がとっくに過ぎてるのは
確認したばかりだし、
駅を通過した様子もない・・・。
いったい運転士はなにをし・・・
んっ!?

・・・う・・運転士??)





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