時の間
『第二章』 異変の始まり・・・

異変の始まり・・・

『おいっ!! まだ着かねぇのかよっ!!』




突然、車両内に大きな罵声が響き渡るっ!!




僕たちは、ハッとして時計を見た。




(あっ!・・・
たしかに、到着時刻は過ぎてる
・・・どこかで電車遅れたっけ??
 ・・・ん??・・あれっ??
  ・・・あれぇ~??)





妙な違和感が襲い掛かる!!






なにかが引っ掛かる・・・。





『あっ!あたし、時計止まってんだけどっ!!』



(かぁ~。)



いちいちプチトラブル持ってくる奴である。



『使えんなぁ~。電池切れだろ??』



『違うんだって!!
見て見て、ホントに止まってんの!!』





しぶしぶ怜香の時計(・・・携帯かよ。)を覗いてみると・・・




『あっ!・・・止まってる。』



『でしょ!でしょ!!
あたし、嘘言ってないしっ!!
ってか、すごくない??』




確かに、止まっていた。




そう、画面が消えることなく
止まっているのだ。



僕の着けている時計はアナログ。

電池が切れればその場で止まる。

それは、わかる。



だが、
怜香の時計(携帯)は
電池が切れれば当然画面は消える。



だが、
画面はついたまま動いてないのだ。
固まっていると言ったほうが
わかりやすいか。



『何押してもダメだなぁ!
壊れたんじゃねぇ??』



『えぇ~~。そんなこと・・・』



気がつくとあちらこちらから、
似たような言葉が聞こえる。



『ママ~ゲーム止まっちゃったぁ!!』


『ん??パソコンが止まっちまったぞ・・・』


『ちょっと曲、止まっちゃったんだけど!!なにこれっ??』






・・・・・。







なにか、変だ。






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