時の間

最初の犠牲者

『ねぇ。怜香ちゃん!!
なんか回りもおかしいみたいだよ!!』




『ちょっと!!
なんで、動かないのよぉ!!
買ったばっかなのにぃ!!
もうっ!!
・・・。ん??
あっ!なんか、言ったぁ??』





『・・・もう、いい。』





怜香は放っておき、
さっきからある妙な違和感が
なんのか考えてみた。






その時・・・・







『っキャーーーーーっ!!

 ぃ いっ ぁ あぁ 

ぃや---------!! 


たっ たす・・ 



たすけ・・・』








突然、後ろのほうから女性の叫び声が響き渡る!!





僕と怜香は、
「ビクッ!」とし、
お互い顔を見合わせる。




『ちっ・・近寄るなっ!!』


『なによ?? なんなの??これっ!!』


『おい!おまえ、なんとかしてやれよ!!』


『イヤだよ! おまえ行けよっ!!』






『お願い・・・


お願いします。


たっ・・・助けて・・・』





いろいろな声が聞こえてくる。





ただ事ではない!!





けど、
見ないほうがいいのかも・・・

関わらないほうが
いいのかも・・・




いろいろ頭の中を
駆け巡ったあげく
僕たちは意を決して
振り返ってみた。





やはり・・・





・・・止めておけば
・・・よかった。






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