☆時計☆(短編)

コチコチカッチンお時計さん♪



小さい頃に口ずさんでいたあの歌



歌詞の中では大人の針と子供の針になってる



今の私は子供の針になるかな?


大好きなあの人の背中を見つめながら


あの人に少しでも追いつきたくて


交わる事も追い越す事もあるよ


でもね、いつもあの人は私の前を歩いていく


待って・待って


もう少しで追い付くから

貴方の背中が近くなったと思ったらまた遠くなっていく


その背中をいつも眺めるのが私の癖になってるよ

追い掛けるのは疲れる事もあるよ


だけど一瞬でも貴方と交わる瞬間があるからこそ追い掛けられるんだと思う


どんなに苦しくても幸せだと思える瞬間があればどんな事でも乗り越えて行ける力になるんだよ


コチコチカッチンお時計さん


時計の秒針のように私達はかけがえのない存在


私と貴方はどっちかが欠けても意味がないんだ


それだけは永遠に変わる事のない真実だよ
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