見えない罪と、月
「今日も暴れたんだって?」
「何でそれを!?」
「作った物を置きに行ったら、皆が……ね。女がテーブル振り回したー! ってね」
くすりと意地悪そうな笑みを浮かべるセイルに対し、セリルは赤面する。
まさか兄にまで今日の出来事が伝わっているとは思わなかったのだろう。
何も言わずにセリルは手洗い等を済ませ、オムライスを食べ始める。
「ま、元気なのは結構だけどやりすぎない事。セリルは人一倍力があるんだし、ね?」
「別にやりすぎてなんか……」
兄弟の会話は決まってその日にあった出来事になる。今回はセリルの喫茶店での出来事。
「本当、セリルは何でそんなに怪力なんだろうね……」
「俺から言えば、兄さんは何でそんなに器用なんだろうね?」
そして決まって答えはいつも同じ。
「生まれつき」
「生まれつきだって」
「何でそれを!?」
「作った物を置きに行ったら、皆が……ね。女がテーブル振り回したー! ってね」
くすりと意地悪そうな笑みを浮かべるセイルに対し、セリルは赤面する。
まさか兄にまで今日の出来事が伝わっているとは思わなかったのだろう。
何も言わずにセリルは手洗い等を済ませ、オムライスを食べ始める。
「ま、元気なのは結構だけどやりすぎない事。セリルは人一倍力があるんだし、ね?」
「別にやりすぎてなんか……」
兄弟の会話は決まってその日にあった出来事になる。今回はセリルの喫茶店での出来事。
「本当、セリルは何でそんなに怪力なんだろうね……」
「俺から言えば、兄さんは何でそんなに器用なんだろうね?」
そして決まって答えはいつも同じ。
「生まれつき」
「生まれつきだって」