見えない罪と、月
男は続けてその交渉内容を喋り出す。
「この女を助ける為の代償を出せば良い。代償はお前の命。
本当はあの兄貴の方も欲しかったけれど、まあすぐにあいつも死ぬだろうし。
俺達に殺されてくれるなら女を助ける。断るなら女を殺す。
どうだ? 利害は一致しているだろう? 俺達の欲しい物をくれれば、
お前達の欲しいものもやるって事なんだから」
「セリル君! 駄目! あたしなんかの為に殺されないで!」
「お前は黙っていろ!」
ルシェはその取引内容にショックを受ける。
セリルには助かって欲しい一心で、彼に取引に応じないで欲しいと懇願。
結果銃口を強く突き付けられてしまった。
「良い? これは俺とこいつの取引。お前に口出しする権利はないの。分かる?」
やっぱりか、と想像の範囲内だったことからセリルに驚きの色はなかった。
「この女を助ける為の代償を出せば良い。代償はお前の命。
本当はあの兄貴の方も欲しかったけれど、まあすぐにあいつも死ぬだろうし。
俺達に殺されてくれるなら女を助ける。断るなら女を殺す。
どうだ? 利害は一致しているだろう? 俺達の欲しい物をくれれば、
お前達の欲しいものもやるって事なんだから」
「セリル君! 駄目! あたしなんかの為に殺されないで!」
「お前は黙っていろ!」
ルシェはその取引内容にショックを受ける。
セリルには助かって欲しい一心で、彼に取引に応じないで欲しいと懇願。
結果銃口を強く突き付けられてしまった。
「良い? これは俺とこいつの取引。お前に口出しする権利はないの。分かる?」
やっぱりか、と想像の範囲内だったことからセリルに驚きの色はなかった。