そして海の思い出を胸に
「バカじゃないのっ?」
「わー、照れちゃって」
……。
僚二と違って、涼は時々軽くなるよね。
わざと、かなぁ?
まぁ、そう言うところも無くちゃ、私も困るんだけど。
そんな事を考えてるうちに、松の木に着いた。
私達はその下の日陰に腰を下ろした。
涼が座ったのを見て、私が口を開こうとすると。
「俺が話す前に、まず、美雪と僚二の関係を聞かせて欲しいな」
逆に涼はそう問い掛けてきた。