そして海の思い出を胸に

「ったく、僚二ったら」

私は笑いながら僚二の上着を畳むと、自分の上着も脱いで畳み、2つ重ねて少し離れた所のコンクリートの上に置いてから海に入った。



僚二は岸から少し離れた所を泳いでいた。



「僚二〜!」

私が呼ぶと、僚二は気が付いて手を振った。

私は僚二の方に泳いで行った。



「名スイマー美雪の登場」

私が近くに着くと、僚二が言った。

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