そして海の思い出を胸に

「何よ。私よりタイム早いくせに」

「どんだけ負けず嫌いなんだよ。そりゃ仕方ないだろ? 俺、おまえより2年長く生きてるんだぜ? しかも、男なんだ」

「そうよね。私はか弱き乙女、だもんね」

「そうそう。それに女の子は男に助けられる位の方が可愛いもんなぁ。美雪に何かあった時は、俺が助けてやるからな」

そう言ってウインクする僚二。

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