そして海の思い出を胸に
   ☆   ☆   ☆



息苦しく無くなっていた事に気付いた。



海、じゃない。



ベッドの上?

そう、ここは合宿所の私の部屋。

辺りをキョロキョロしてると、心配そうな顔をしたお兄ちゃんの視線と出会う。



「お兄ちゃん……希未と真実は?」

「無事だから安心しろ。おまえの意識が無いもんだから、2人とも泣き出してさ……弥生達がなだめてる」

「そう……」



私はそう言って、天井に視線を変えた。


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