そして海の思い出を胸に

ねぇ……僚二。



心の中で話し掛ける。



私は、どうしたらいいの?

あなたの事、忘れたくない。

忘れちゃいけない。



なのに。



涼のあの包み込むような優しい笑顔が、胸の中でじんわりと広がって行く。

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