そして海の思い出を胸に

でも。

僚二の事、嫌いになったんじゃない。



──嫌いになんか、なれる訳が無い。──



今でも、僚二が好き。



だけど。

だけどね……僚二と涼の違いを知っている。



僚二はもう、私の傍には居ない。

心の中には居ても……。



そして、涼は傍に居てくれた。



僚二……ごめんね。

私のせいで居なくなってしまったのに。


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