そして海の思い出を胸に

「東野、どうした? 席に着け」

「……あっ、はい」

私、返事をして自分の席に向かう。



えっ、何?

どう言う事?



私は自分の席に着きながらも、ただひたすらに頭の中はパニック。



「美雪、どうしたの、今日は」

前の席の希未が、後ろを振り向きながら訊いてきた。

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