そして海の思い出を胸に

「おーい、東野は掃除が終わったら、職員室へ来いよ」

教室を出て行く間際、北野先生が言った。



うわっ、先生、忘れてなかったんだ。

仕方ないなぁ。



「はーい」

私は出て行こうとする北野先生の方を見て返事をした。



それと同時に、視界に涼の姿が入る。

< 215 / 247 >

この作品をシェア

pagetop