そして海の思い出を胸に

涼と私の視線が合う。



うわっ、ちょっと、待ったー!



涼ったら、あの人差し指と中指を合わせてこめかみに当てるポーズをして……なんとウインクまでしちゃったよぉっ!!!



何故か私の方がキョロキョロして、誰にも気付かれなかったか確認した。

でも、みんなガヤガヤと掃除をしていて、大丈夫だったみたい。



ホッ、としたけど、今度は私、今はもう見えない涼の行った方向を、ボー、っと見ていた。


< 216 / 247 >

この作品をシェア

pagetop