そして海の思い出を胸に

北野先生は出席簿で私の頭を軽く叩く。



「部室を1人で掃除しろ」

「えーーー!!」

と、叫んでみたけど、先生のジロッと言う睨みに、私は肩をすくめる。



「はーい、分かりました」

ちなみに、北野先生は水泳部の顧問だったりする。



私は北野先生に礼をして、未だに笑っている涼を無視して、職員室を出た。



どうせ、涼とは話す機会は、たくさんあるだろうから……。


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