そして海の思い出を胸に
すると。



「あっ、俺? 昼間、君を助けたんだけど……もう出歩いてて、大丈夫なのか?」

そう言って、その人は私の隣に、腰を降ろした。

そして、やっと顔が見えた。



──ドキン──



えっ?



私、思わず心臓を押さえる。


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