そして海の思い出を胸に
「へぇ。で、部活って?」

「お兄ちゃんはバスケ部の部長さん」

「じゃぁ、美雪も?」



ドキッ



さりげなく呼び捨てにされ、一瞬心臓が鳴った。



「い、一応、バスケ部にも所属してるけど……」

つい、言いよどみながら答えてしまった。



「って、どう言う事?」

「他にも水泳と演劇やってるから」

「ふ〜ん。凄いな」



そう言ってから、涼さんはまた何かを考えている。

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