そして海の思い出を胸に

私、さっきから自問自答してる。



何やってるんだろう。

もしかしたら、とっくに涼は私の事なんか忘れて、2度と私の前に現われないかもしれないのに……。



思わず、クスッ、と苦笑い。

すると。



「よっ。無防備だなぁ。こんな所に寝てたら、襲っちゃうぞ」



ドキッ



そのセリフと共に私の頭の方から、上下逆向きに覗き込んできたのは、涼だった。

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