そして海の思い出を胸に

ど、どうしよう、私。

どう切り返したらいい?



そんな風に迷っている間、無言だった私を見て、クスッ、と涼は笑い、私の隣りに腰を降ろし、私と同じように横になる。



どうしよう。

なんて言おう。



「綺麗な星空だなぁ」



えっ?



私が戸惑っていると、隣りからそんなセリフが聞こえてきて、思わずそっちを見てしまう。

涼は無邪気な笑顔で空を見ていた。



……。



私、視線をそらせなかった。

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