そして海の思い出を胸に

なんでそんな事、言うの?

私の事、なんにも知らない筈なのに。



涼がやっとこっちを見た。

切なそうな……でも、あの包み込むような笑顔。



その笑顔を見て、確信してしまう。



きっと、この人は私が冷たく突き放そうとしても、わざと嫌われようとしても……そんなの気にせず、ずっと傍にいてくれる。



私……どうしたらいいの?

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