そして海の思い出を胸に

「おーい、手が止まってんぞぉ」

「うわっ!」

急に背後から耳元で声がして驚く。



ビックリしたぁ。



振り返ると、ニコニコ顔の涼。

「おはよう♪」



おはよう……って。



「急に真後ろから声掛けないでよ」

「ん? 急にじゃないぞ。入口から声をずっと掛けてたのに、ずっと返事が無いから、てっきり美雪の得意技『必殺知らん振り』してるのかと思ったんだけど」



えっ? そうなの?


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