そして海の思い出を胸に

「考え事してたんだ? 何、俺の事でも思い出してたのか?」



ドキッ



「おっ、図星? 嬉しいね〜♪
 俺に惚れちゃった?」

「惚れてませんっ!!!」

私、キッパリ言い切る。



「即答かよ。傷付いちゃうなぁ、俺」

涼は『傷付いた』と言うわりには、笑顔だった。

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