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悲しいお話は苦手ですが、そんな私が、悲しいシーンでもちっとも嫌な気分にならないで読めました。 悲しいだけじゃなくて 幸せになれるんだと思えるお話です。 涼さんカッコいいし……♪ 主人公を取り囲む人たちが温かくて、 いっぱい人が出てくるのに個性豊かで頭に自然とイメージが入ってきます。 タイトルにぴったりなお話です。
本当に人を愛する心を知った者は、 人を愛さずにはいられない… 思い出だけを胸に、生き続けるなんて悲しすぎる。 人は生きている限り、人を愛し続ける、幸せを求めて… 海の向こうから、そんな言葉が聞こえてきます。
海にトラウマを抱える美雪が、なりふりかまわず積極的なのは、忘れられない『彼』のため。 さざなみのように、じわりじわりと心の中を解きほぐす『涼』もまた、美雪には大切な存在になっていく。 夏のさわやかな恋。 海に行きたくなるような、そんな恋物語でした。