双子の王子様
繋は両手が塞がっているからカギを出すことも、ドアノブを掴むこともできない。
繋はその場に立ち尽くした。
子供を降ろせばいいだけの話しだが、繋はそれすら気付かない。
数分後、何か思い出したように「あ。」っと声をもらした。
すると繋は右足を振り上げ、思い切りドアを蹴飛ばした。
バンッ!!
ドアは勢いよく開いた。
「ドア…壊れてたの忘れてた。」
家のドアは数日前に陣が殴り壊したのだ。
「まだ直してなくてよかった…」
そして繋は家の中に入って行った。