双子の王子様



すると、右の子に話しかけられた。





「なぁ。」



「………何んスか?」



「(なんだ今の間…)ここどこ?」



「オレん家。」



「「ふ〜ん。……で?」」





二人の声はキレイにハモった。
繋は聞き返された意味がわからなかった。





「…は?」





今度は右の子に話しかけられた。





「何で僕たちがここにいるの?」



「オレが拾ったから。」



「ふぅ〜ん…。」





すると二人は繋に背を向け、小さな声で話し始めた。





「(なんなんだ…こいつら)」

 
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