双子の王子様
「(・・・・ヒマだ。)」
ここはとある町の極平凡で普通の高校。
その高校の教室の窓側の席に1人の少年が座っていた。
少年は授業中だというのに空を見上げていた。
窓からは気持ちの良い風が吹いている。
そして少年の漆黒色の髪をなびかせていた。
少年はとても綺麗で整った顔をしていた。
漆黒な髪がそれをより一層引き立てていたが、少し幼くも見える。
そのせいか時々女性に間違われるときもある。
そんな少年の名前は零崎繋。
「(早く終わんねぇかな。)」
繋は授業なんて何も聞かず、ただそれだけを考えていた。