双子の王子様
キーンコーンカーンコーン
授業の終了を知らせるチャイムが学校に鳴り渡った。
「よし!今日はここまで!!」
「起立!礼!」
「ありがとうございました。」
教師はさっさと教室を出て行った。
生徒は皆、それぞれお昼ご飯の支度を始めた。
繋はというと、お昼の支度ではなく帰る支度をしていた。
午後の授業を受けずに帰るつもりなのだろう。
すると、そこへ繋の親友である一之瀬陣がお弁当を片手に話しかけてきた。