双子の王子様
「「……」」
反応がない。
今度は肩を叩いてみた。
トントントン
「「……」」
また反応がない。
今度は体を揺すってみた。
ユサユサユサ
「「……」」
またまた反応がない。
繋は何だか嫌な予感がし、子供の口元に耳を近づけた。
「「…スー…スー…」」
「(…寝てんのか?)」
二人が息をしていることを確認した繋はどうしたものかと考えた。
「(息はしてる……というか寝てるだけなら…このままにしておいても…)」
繋は空を見上げた。
空は日がおち、暗くなり始めていた。
「(…暗くなってきた。)」